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(13)豊漁祈願祭

第1回豊漁祈願祭は、旧県漁連の主催によって1975(昭和50)年8月5日に、神戸市垂水区の垂水埋立地で開催された。当時は流出油事故、工場排水の流出、赤潮大発生などによって、かつては「宝の海」と呼ばれた兵庫の海が、年々汚染されている状況を憂い、栽培漁業や資源保護の活動を通じて、安心して漁業を営める豊かな漁場にしたいとの漁民の祈りを込めて催された。

第1回豊漁祈願祭
▲第1回豊漁祈願祭

当日は、県漁連会長・県知事・神戸市助役・荷受業者・仲買業者・漁業関係者ら200名が出席した。神主が祝詞をささげて豊漁祈願を行った後、出席者が漁民とともに大漁旗を掲げた漁船40隻、県の漁業取締船「はやたか」などに分乗して垂水港を出港し、港外でマダイ、ハマチ、マダコなど5,000尾を一斉に放流した。

豊漁祈願祭は、その後も毎年、摂津・播磨・淡路・但馬の4海区持ち回りで開催されているが、近年は放流行事を行わず、豊漁祈願と漁協組合長懇談会を実施している(制作委員会注)。

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