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(35)協同組合間協同

1985(昭和60)年4月発行の拓水343号に、明石浦漁協・兵庫県漁連・灘神戸生協(現コープこうべ)が協同組合間提携事業を実施したことが紹介された。明石浦漁協が組合市場で水揚された魚介類で5千円(末端価格)パックをつくり、県漁連が保冷車で生協の支部に配送する。生協がグループで共同購入している組合員へそれを宅配し、組合員がグループで分ける仕組みである。県漁連では、魚食普及を進めるうえでも、この事業の発展をめざした。

1987(昭和62)年12月30日深夜、垂水漁港に神戸市漁協・兵庫県漁連の職員約15名が集まった。協同組合間提携事業の一環として、灘神戸生協の組合員に2,800尾の迎春用のタイ・ハマチを届けるため、翌31日の未明から、活〆・血抜き・冷却・袋詰め・箱詰めの作業が始まった。迎春用のタイ・ハマチ出荷の企画は今回が3年目で、前年は800尾を出荷した。31日午前4時に作業を終え、570箱の保冷箱を4t保冷車2台に積み込み、同日午前5時に出荷が完了した(拓水376号)。

迎春用タイ・ハマチ出荷
▲迎春用タイ・ハマチ出荷

2013(平成25)年7月、コープこうべとJF兵庫漁連が連携して「ひょうごの地魚推進プロジェクト」が始まった。このプロジェクトはコープこうべの54店舗で、JF兵庫漁連が供給する新鮮な兵庫県産魚(地魚)に「とれぴちシール」を貼って販売するものである。なかでも大型店9店舗では、「産直市」として毎週火曜日にJF兵庫漁連が普及指導員を店頭に派遣し、コープの組合員に地魚の美味しさや食べ方を提案した。JF兵庫漁連では、「街の魚屋」の減少等によって、旬の魚の食べ方や調理方法を十分に理解していない消費者が増加していることに危機感を抱き、今回の連携となった(拓水682号)。

普及指導員実演 地魚推進プロジェクト
▲普及指導員実演 地魚推進プロジェクト

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