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1957（昭和32）年3月発行の拓水8号に、県特別会計水産振興基金の1956（昭和31）年度の収支状況と1957（昭和32）年度の当初予算が掲載された。水産振興基金は、水産業の振興を目的に、漁業制度改革に伴う漁業権証券買上償還金の一部を漁民が県に寄付し、1951（昭和26）年に設置された。

1959（昭和34）年4月発行の拓水32号は、県が特別会計水産振興基金を同年3月末をもって廃止したと伝えた。同基金は、水産業改良普及事業、漁船保険の加入促進、漁村における育英事業、水産会館の建設などに貢献してきたが、1958（昭和33）年5月に（財）兵庫県水産業改良普及協会が設置されたことを受け、1959（昭和34）年の県議会において、残余基金を同協会に支出して廃止することが決まった。